働くと障害年金は止まるのでしょうか?

障害年金を受給している方から、
「仕事を始めたら障害年金は止まってしまいますか。」
というご相談をいただくことがあります。

働くことを考え始めたとき、
「障害年金が受けられなくなるのではないか。」
と不安になり、一歩を踏み出せない方もいらっしゃいます。

ですが、障害年金は、働き始めたからといって、
すぐに支給が止まる制度ではありません。

今回は、働くことが障害年金や次回の更新に
どのように影響するのかをお伝えします。

働き始めても、すぐに障害年金が止まるわけではありません

障害年金は、働き始めたからといって、
その時点ですぐに支給が止まるものではありません。

実際に、障害年金を受給しながら働いている方もいらっしゃいます。

働き方は一人ひとり異なり、
「働いている」という事実だけでは、
どのような負担を抱え、
どのような配慮を受けながら働いているのかまでは分かりません。

そのため、就労していることだけを理由に、
受給中の障害年金が直ちに支給停止になるわけではありません。

ただし、次回の更新では、就労状況も判断材料の一つになります。

精神障害では、更新の際に就労状況も確認されます

精神障害による障害年金では、
一定期間ごとに更新が必要になる場合があります。

更新では、診断書をもとに、
現在の障害状態について審査が行われます。

その際、就労状況も判断材料の一つになります。
例えば、
・どのくらいの時間働いているか
・どのような仕事をしているか
・職場で配慮を受けているか
・欠勤や休職の状況
なども含めて、障害の状態が総合的に判断されます。

更新の結果、これまでと同じ等級で支給が継続される場合もあれば、
障害の状態に応じて等級が改定されたり、
障害等級に該当しないと判断されて支給停止になったりすることもあります。

詳しくは、こちらの記事でもご紹介しています。
▶ 障害年金の更新とは?

フルタイムで働いていても、それだけで支給停止になるわけではありません

「フルタイムで働いていると、障害年金は止まってしまうのではないか。」
と心配される方もいらっしゃいます。

しかし、フルタイムで働いているという事実だけで、
直ちに障害年金の等級が改定されたり、
支給停止になったりするわけではありません。

精神の障害に係る等級判定ガイドライン」でも、
就労状況は障害の状態を判断する際の一つの要素とされています。

仕事の内容や職場で受けている配慮、
日常生活の状況や症状なども含めて、
総合的に判断されます。

更新の際は、普段の状況を主治医へ伝えることが大切です

更新では、
診断書をもとに現在の障害の状態が確認されます。

仕事をしている場合でも、
・無理をしながら働いていること
・職場で受けている配慮
・欠勤や早退の状況
・仕事を終えた後の体調
・日常生活で困っていること

「仕事をしている」という事実だけではなく、
どのような状況で働いているのかを伝えることで、
現在の状態を理解していただきやすくなります。

「診察になるとうまく話せない。」
「伝えたいことを忘れてしまう。」
という方も少なくありません。

そのような場合は、
普段の生活や困りごとをあらかじめ整理しておくことで、
診察の際に伝えやすくなることがあります。

当事務所では、日常生活やお仕事で困っていることを整理するための
「困りごとシート」もご案内しています。

詳しくは、こちらの記事でもご紹介しています。
▶ 「困りごとシート」とは?

20歳前傷病による障害基礎年金には所得制限があります

20歳前の病気やけがによる障害基礎年金には、
所得制限があります。

この場合、
働いていること自体が支給停止の理由になるわけではありませんが、
前年の所得が一定額を超えると、
障害年金の全部または一部が支給停止になることがあります。

20歳前傷病による障害基礎年金の制度や所得制限については、
こちらの記事でもご紹介しています。
▶ 20歳前障害による障害基礎年金とは?

一人で悩まず、ご相談ください

「仕事を始めたいけれど、障害年金への影響が不安。」
「働き始めてから、次回の更新が心配になった。」
そのような方もいらっしゃいます。

働き始めたという理由だけで、
受給中の障害年金が直ちに止まるわけではありません。

一方で、次回の更新では、
現在の病状や日常生活の状況とあわせて、就労状況も確認されます。

障害年金への影響は、
働き方や職場で受けている配慮などによっても異なります。

ご不安なことがありましたら、一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

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