「ゴミ出しができないことまで、
障害年金に関係するのですか?」
ご相談の中で、そのように驚かれることがあります。
障害年金というと、
病名や症状の重さで決まると思われるかもしれません。
精神疾患による障害年金では、
病状だけではなく、
食事、入浴、買い物、金銭管理など、
日常生活にどのような影響が生じているのかも確認されます。
ゴミ出しができないことも、
生活の中で起きている困りごとの一つとして整理することがあります。
今回は、障害年金で確認される日常生活の状況と、
困りごとを整理するときのポイントについてご紹介します。
目次
ゴミ出しができないことから分かる生活の状況があります
ゴミ出しは、一見すると小さな家事に見えるかもしれません。
実際には、
・ゴミを分別する
・袋にまとめる
・収集日を覚えておく
・決められた時間までに起きる
・家の外へ持っていく
という、いくつもの行動が必要です。
精神疾患の影響により、
ゴミをまとめることができない、
収集日に起きられない、
玄関から外へ出られないということがあります。
その結果、部屋にゴミがたまり、
ご家族が代わりに出している方もいらっしゃいます。
このような状況は、
病気が日常生活にどのような影響を及ぼしているのかを確認する手がかりになります。
日常生活にはさまざまな困りごとがあります
障害年金のご相談では、ゴミ出し以外にも、次のようなことを確認します。
・食事を用意できず、食べない日がある
・入浴や着替えができない日が続く
・部屋の片付けや掃除ができない
・必要のないものを買い、生活費が足りなくなる
・薬の飲み忘れや通院のキャンセルがある
・郵便物を開けられず、手続きの期限を過ぎてしまう
・一人で買い物や通院へ行くことができない
・仕事から帰ると、食事や入浴ができなくなる
精神疾患による障害年金では、
具体的な日常生活の状況などをもとに、
障害の程度が総合的に判断されます。日本年金機構の診断書記載要領
「できない」だけでなく実際の状況を整理します
「ゴミ出しができません」と伝えるだけでは、
現在の生活状況が十分に伝わらないことがあります。
例えば、
ゴミを分別して袋にまとめることができず、部屋にたまっています。収集日も忘れてしまうため、週に2回、母が代わりに出しています。
このように、
・何ができないのか
・どのくらいの頻度で起きているのか
・できない結果、どのような状態になっているのか
・ご家族などからどのような援助を受けているのか
を確認すると、実際の生活状況が分かりやすくなります。
調子のよい日に一度できたかどうかだけではなく、
日頃から継続してできているかを振り返ることも大切です。
ゴミ出しができないだけで障害年金が決まるわけではありません
ゴミ出しができないという一つの事実だけで、
障害年金の受給や等級が決まるわけではありません。
病状、治療の経過、食事や身の回りのこと、
金銭管理、通院、対人関係、就労状況などを含めて総合的に判断されます。
そのため、障害年金に当てはまりそうな困りごとを探すのではなく、
普段の生活で実際に起きていることをそのまま振り返ることが大切です。
「怠けているだけ」と考えなくても大丈夫です
ゴミ出しや入浴、片付けができないことで、
「自分が怠けているだけではないか」
「このようなことまで話してよいのだろうか」
と考えてしまう方もいらっしゃいます。
病気になる前はできていたことが、
現在はできなくなっている場合、
それは生活への影響を確認するための大切な情報です。
当事務所では、食事、入浴、金銭管理、外出など、
日常生活で困っていることを整理するための「困りごとシート」をご案内しています。
すべてを一度に思い出す必要はありません。
現在思い当たることから、少しずつ確認していきます。
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